2022年8月頃、IDEのVS Code(Visual Studio Code)のバージョンアップを行った後、
ウィンドウの下部にあるターミナルでタイトル通りのメッセージが表示されました。
その後、メッセージに対しキーボード入力で応答しましたが、
VS Codeがフリーズしてしまう現象が発生してしまいました。
フリーズしているVS Codeの一時的な復旧方法とメッセージが表示されなくなる解決方法がわかったので紹介します。
- 同じ現象もしくは類似問題(*)で悩んでいる方
*類似問題を解決できる可能性あり - 不具合ケースを事前確認したい方
不具合の内容
2022年8月に統合開発環境(IDE)のVisual Studio Code(VS Code)で、
バージョン1.70のアップデートが提供されました。
バージョンをアップデート後、問題なくVS Codeを使用できていましたが、
数日たった頃、
VS Codeのターミナルで下記のメッセージが表示された事に気が付きました。
この信頼されていない発行元からのソフトウェアを実行しますか?
引用元:VS Code ターミナルのメッセージ
ファイル C:¥Users¥ユーザ名.vscode\extensions\ms-vscode.powershell-2022.8.5\modules\PowerShellEditorServices\Commands
\PowerShellEditorServices.Commands.types.ps1xml の発行元は CN=Microsoft Corporation, O=Microsoft
Corporation, L=Redmond, S=Washington, C=US
であり、このシステムで信頼されていません。信頼された発行元からのスクリプトのみを実行してください。
[V] 常に実行しない(V) [D] 実行しない(D) [R] 一度だけ実行する(R) [A] 常に実行する(A)
[?] ヘルプ(規定値は “D”):
さらに、上記のメッセージに対し応答(当時は“A”を入力し応答)すると、
VS Codeがフリーズしてしまう現象も合わせて発生してしまいました。
フリーズの一時的な復旧方法
キー入力による応答でVS Codeがフリーズしまった当時は力技ですが、
強制的にVS Codeを再起動することで復旧できました。
ただ、この方法で復旧後も“この信頼されていない発行元~”のメッセージは変わらず表示されてしまいました。
また、再び表示されたメッセージに対して、もう一度、応答してみた結果、
フリーズする現象が再発しました。
(複数回ためした結果、再現率は100%。)
一時的な復旧方法(VS Codeの強制再起動)
WindowsのタスクスケジューラよりフリーズしたVS Codeを強制終了する。
強制終了後、VS Codeを起動することで復旧。
フリーズは解消。ただメッセージは変わらず表示。
応答しなければ通常通り使えますが
なんだか気持ちの悪い現象です。
原因
原因は不明です。
メッセージ内容にある通り発行元はMicrosoftのようですので、
VS Codeのアップデートの影響でメッセージが表示されてしまったものと思われます。
2022年10月現在、インターネットに情報がなく原因を特定する事はできませんでした。
2023.04.25 追記
原因わかった為、以降を追記。
メッセージが表示された原因
メッセージが表示された原因は、VS CodeでPowerShellの拡張機能をインストールする事により発生するメッセージでした。
この事は公式文書にも「”この信頼されていない発行元からのソフトウェアを実行しますか?” というメッセージが表示されます。」との記載あります。
以上の事でメッセージを表示しているのは、Microsoft公式で提供されている拡張機能が大本でありフリーズしている事象と直接的な関連性はないという判断ができました。
フリーズした原因
さらにフリーズしている要因について切り分けた結果、VS Codeを使用しているマシンスペックが足りずフリーズしていた事がわかりました。
(私の環境の場合、メモリがボトルネックとなっていた。)
次より、メッセージが表示された場合の対応方法と、メッセージに応答するとマシンスペックが足りずフリーズする事象(私の環境では解決) の2件について解決する方法を紹介します。
解決方法
メッセージに対する解決方法
VS CodeでPowerShellの拡張機能をインストールする事により発生するメッセージです。
この事は公式文書にも「A
キーを押してファイルを実行します。」とある通り、「A
」を入力しEnterキーで応答する事で本来であればPowerShellの拡張機能が正常動作します。
ただ、私の環境では上記で応答してしまうとVS Codeがフリーズしてしまった為、
ここで紹介しているメッセージに応答する前に後述している「マシンスペックの見直しによる解決方法」を先に対応する必要があります。
マシンスペック見直しによる解決方法
私の事例と同じ原因であれば、メモリ増設によりフリーズが解消します。
メモリが原因だった場合に考えられる対処方法は下記に記載します。
物理環境の場合
- 現在、搭載しているメモリサイズよりも大きいサイズの物理メモリを所有している場合、物理メモリの交換によるメモリ増設
- 複数パソコンを所有している場合、よりスペックの高いパソコンにVS Codeを導入
仮想環境の場合
- 仮想環境でホストOSのメモリに余裕がある場合、設定変更によりメモリを増設
私の環境は仮想環境(Oracle VirtualBox)でした。設定変更で3GBから8GBにメモリを増設した事で解決。
物理環境で、より大きい物理メモリを所持していないケースや仮想環境でホストOSのスペックに余剰がないケース、
または、それら以外の諸事情によりマシンスペックの見直しができないケースなどの場合、
なるべくパソコンに負荷がかからないようVS Code以外のソフトウェアを極力落としてからメッセージに応答する事で解決できるかもしれません。
それでも解決しない場合は、PowerShellの拡張機能をアンインストールするか、次に紹介している「再インストールによる解決方法」で一時的には解決できるかもしれません。
再インストールによる一次的な解決方法
2023.04.25 追記
この方法では根本原因が解決されず再発する可能性があります。
メッセージを表示させないようにする方法はVS Codeの再インストールで 解決 一次的に解消できます。
VS Codeはアンインストールしても設定ファイルや拡張機能のデータは残る仕様の為、
作業前にバックアップは不要でした。
その為、気軽に再インストールする事が可能です。
なお、VS CodeにGitHubやMicrosoftアカウントでサインインすると、
設定情報がアカウントに同期される為、より安全に再インストール可能です。
Windowsスタートメニュー → 設定 → アプリ を クリック。
アプリの一覧より「Microsoft Visual Studio Code (User)」を選択し、
アンインストールボタン を クリック。
補足情報:クリーンインストールしたい場合
VS Codeのアンインストールした後、
下記の場所に自動で保存されている設定情報や拡張機能のデータを削除してください。
- ユーザ設定ファイルの削除
C:\Users\ユーザ名
\AppData\Roaming\Code - 機能拡張関連ファイルの削除
C:\Users\ユーザ名
\.vscode
参考情報:完全にVS Codeをアンインストールする方法
メッセージが消えた。
再インストールでメッセージが消える(一時的な解決)
まとめ
- 影響
メッセージに何も応答しなければ無害
- 一時的な復旧
メッセージに応答しVS Codeがフリーズした場合、VS Codeの強制終了と起動でフリーズから復旧
(メッセージは変わらず表示され応答するとフリーズ)
- 原因
PowerShellの拡張機能をインストールした事によるメッセージ
- 解決方法
- メッセージの応答
「A
」を入力し応答する事で本来であればPowerShellの拡張機能が動作する。
ただし、私の場合はフリーズしてしまったので、下記のメモリ増設後に実施。 - 完全な解決方法(私の事例の場合)
マシンスペック不足によりフリーズ。
仮想環境を設定変更しメモリ増設した後にメッセージに応答した結果、フリーズせずに正常終了。 - 一次的な解決方法
根本原因は解決しないもののVS Codeの再インストールによりメッセージが表示されなくなる。
- メッセージの応答
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