Windows更新プログラム「KB5034441」公式より提供終了とのこと

2024年7月18日

こちらの記事で報告していたWindows Updateの更新プログラム「KB5034441」のエラーに関してですが、
その後も経過観察していました。

2024年7月9日現在、突如としてWindows Updateのエラーが発生しなくなりました。

更新の履歴をみても適用されておらず不可解に感じたため、Microsoftの公式サイトをみたところ特定条件の環境で更新プログラムの提供が終了したことがわかりました。

取り急ぎ、公式の記事を引用しつつ内容を紹介します。

この記事はこんな方にオススメ！

Windows 10 ユーザーの方
　
更新プログラム「KB5034441」でエラー（0x80070643）が発生していた方
　
公式からの報告を詳しく知りたい方

2024年7月9日付け公式からの追加情報

更新プログラム「KB5034441」に関する公式サイトの記事をみると下記の内容が追加されていました。

重要 Windows 回復環境 (WinRE) が次のいずれかの条件を満たしている場合は、この更新プログラムは必要なく、提供されません。

WinRE 回復パーティションに十分な空き領域がない場合
　

WinRE 回復パーティションが「Windows RE に更新パッケージを追加する」の手順を使用して手動で更新され、既に最新の状態である場合
　

WinRE イメージのバージョンがバージョン 10.0.19041.3920 以上の場合
WinRE イメージのバージョンを確認するには、HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion の WinREVersion レジストリ値を確認します。
　

実行中の PC に WinRE 回復パーティションがない場合
WinRE が有効になっているかどうかを確認するには、管理者特権でのコマンドプロンプトでコマンド reagentc /info を実行します。 WinRE が有効な場合は、出力に Windows RE ステータスが Enabled という値で表示されます。このシナリオでは、この更新プログラムが必要になる場合があります。

引用元：KB5034441: Windows 10 バージョン 21H2 および 22H2 用 Windows 回復環境の更新プログラム: 2024 年 1 月 9 日より

公式の追加情報から判断できること

わたしの環境では全て「WinRE 回復パーティションに十分な空き領域がない場合」に該当し、更新プログラムの配布対象から外れたことでエラーが発生しなくなったことがわかりました。

エラーが発生した際、SNSやネットでの調査においても空き領域不足が原因で悩んでいる方が多かった印象です。

akiGAMEBOY

この件の最終的なMicrosoftの対応は適用可能な更新プログラムがさし変わったり、新たなKB番号の更新プログラムが提供されたりするのだろうなと思っていましたが、提供終了でした。

…おもったより力業ですね。

更新プログラム「KB5034441」を一時的に非表示としていた方の対応

こちらの記事で正式な対応が実施されるまで更新プログラムを一時的に非表示にする対応をオススメしていました。
今回の報告がおそらくMicrosoftの正式な対応、かつ大半の環境で提供終了の条件に合致すると思われます。

一時的に非表示にしていた方は、更新プログラムの再表示をしてエラーが発生しなくなるか、こちらの記事を参考に対応してください。

こちらの記事で更新プログラムの再表示を紹介中！

Windows Update 更新プログラムを非表示・再表示する方法こちらの記事で更新プログラムの問題でインストールできない事象がありました。エラーが発生した更新プログラムは私の環境だと無理にインストールしなくてもよいということ…

再表示後、Windows Update の更新プログラムを確認することでエラーが解消されることを確認してください。

そろそろ Windows 11 にアップグレードした方が良いかも

今回はKB5034441に関する報告でまさかの提供終了する結果となりました。前述の通りおそらく、これが最終報となるでしょう。

直接的に本件のエラーとは関係がありませんが、私が所持しているWindows 10では別の更新プログラムでエラーを確認しています。
Windows 10 のメインストリームサポートは、「2025年10月14日に終了予定」となり2024年7月現在、1年以上の期間はありますが、あまり猶予はありません。

昨今のWindows 10 向け更新プログラムの品質を考えると、Microsoftとしても注力しているであろうWindows 11にアップグレードした方がWindows Update関連のトラブルが発生しにくくなるかもしれません。

以前の記事でも取り上げたとおり Windows 11 のシステム要件に満たしている方は、アップグレードをご検討ください。

こちらの記事で Windows 11 のアップグレードを紹介中！

[3つの対応方法]Windows Update エラー：KB5034441 – 0x80070643 私が所持している複数のWindows 10 パソコンで同じエラーが発生しました。まず結論から書くと、大半のパソコンにはインストールする必要のない更新プログラムです。2024年3…

参考情報

KB5042320: Windows 10 バージョン 21H2 および 22H2 の Windows Recovery Environment 更新プログラム: 20…

まとめ

Windows Update 更新プログラム「KB5034441」は一部環境下で提供終了した
　
一部環境といっても条件をみると大半の環境で合致し提供終了になりそう
　
Windows 10 向けの更新プログラムの品質がよろしくないので Windows 11 のアップグレードを検討すべきかも
Windows 11 のシステム要件に満たしていない場合、かつLinuxでもOKであれば Ubuntu という選択肢もあり。