5年ぶりにWi-Fiルーターを買い換えました。その際に調べた内容を簡潔にまとめて紹介します。
なお、この記事はネットワーク機器の初心者に向けるような網羅的な内容ではなく、単純に私の疑問を調べた結果や知っていたことを整理しまとめたのみ。その点、ご留意ください。
- 最近のWi-Fi規格を知りたい方
- 自宅ネットワーク環境でWi-Fiルーター以外に見直すべきポイントをおさえたい方
- 大体、おなじ時期(2025年前後)に買い替えを検討している方
Wi-Fi 規格の一覧
Wi-Fiルーターを購入するとき、まず最初に決めることは「Wi-Fi規格」を決めた方がスムーズにしぼり込めます。
この規格で変わる点は、大まかに下記の4点です。
- 通信速度
- 同時接続数
- 通信の安定性
- セキュリティ
過去のWi-Fi 5 から 最新のWi-Fi 7 までをまとめると下記のとおり。
規格名 | 最大通信速度 | 周波数帯域 | 特徴 | できること | できないこと |
---|---|---|---|---|---|
Wi-Fi 5 (802.11ac) | 6.9 Gbps | 5 GHz | 高速通信が可能。5 GHz帯域専用。 | 高速なインターネット接続、HDビデオストリーミング | 多数のデバイス同時接続 |
Wi-Fi 6 (802.11ax) | 9.6 Gbps | 2.4 GHz, 5 GHz | 多数接続に強い。2.4 GHzと5 GHz帯域を使用。 | 多数のデバイス同時接続、低遅延通信 | 6 GHz帯域の利用 |
Wi-Fi 6E (802.11ax) | 9.6 Gbps | 2.4 GHz, 5 GHz, 6 GHz | 6 GHz帯域を追加。干渉が少なく高速通信が可能。 | 6 GHz帯域の利用、さらに低い干渉 | Wi-Fi 7の超高速通信 |
Wi-Fi 7 (802.11be) | 46 Gbps | 2.4 GHz, 5 GHz, 6 GHz | 超高速通信が可能。低遅延。 | 超高速なインターネット接続、低遅延通信 | 現在のインフラでは最大速度を活かしきれない |
この表に掲載していないWi-Fi 4以前の規格は必要最低限のインターネット接続でOKという方であれば問題ありません。(セキュリティ観点では古いネットワーク機器の使用をオススメできません。)
ただし、現在はYouTubeを始めとするストリーミングサービスの利用が主流であり、ストレスなく視聴したい場合はWi-Fi 5 以上の規格を選択するべきだと思います。
逆に一番上位の規格となるWi-Fi 7については2024年12月現在の一般的な家庭環境では宝の持ち腐れになります。
購入するにしてもWi-Fi 6 か Wi-Fi 6E が個人的なオススメです。
ちなみに私は2024年12月現在、Wi-Fi 6のルーターを購入しました。
<記事紹介予定> → 2024年12月更新、購入したWi-Fiルーターの記事を公開しました。
Wi-Fiルーターを購入する時の注意点
自宅におけるネットワーク環境で重要なのはWi-Fiルーターだけではありません。
ただ、最新の製品にするだけでは通信速度が上がらないケースが大半でしょう。ネットワークに疎い方だと見落としがちな3つのポイントを紹介します。
- インターネットプロバイダーとの契約内容
わたしの自宅環境にひいているインターネット回線の速度は最大500Mbpsです。この環境に最新のWi-Fi 7規格ルーターを購入しても意味がありません。
自宅内の通信速度を今よりも上げたい場合は、合わせてプロバイダーとの契約も見直す必要があります。
- 使用しているLANケーブルの規格
プロバイダーとの契約で通信が速かったり性能の良いWi-Fiルーターを使用していたとしても、 それらを結ぶ有線LANケーブルの規格が古いと本領を発揮できません。
環境によりますがプロバイダー提供のネットワーク機器(ONU・ホームゲートウェイなど)とWi-Fiルーター間のLANケーブルを見直すことでスマホやタブレットの通信速度が向上するでしょう。
- インターネットを使用する端末のスペック(いわゆるクライアント端末)
無線(Wi-Fi)を使用しているスマートフォンやタブレットなどが古い製品の場合、最新のWi-FiルーターやLANケーブルを導入しようが意味がありません。
もし、サポートが終了しているような古いスマホやタブレットを使用している方は買い替えを検討するとストレスなく作業ができるかも。
まとめ
- 最近のWi-Fi規格であるWi-Fi 5 ~ Wi-Fi 7の特徴を紹介。
オススメはWi-Fi 6 か Wi-Fi 6E。
- 自宅ネットワーク環境を見直す場合は、Wi-Fiルーターだけではなくインターネット回線の契約や有線LANケーブルの規格、スマートフォンなどクライアント端末のスペック 、3つに関しても重要なポイント。
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