注文していたNASとHDDそれぞれ届きました。
NASのTS-464-4Gに関しては、前回紹介したとおりメルカリの中古品です。メルカリでは届いた商品を買い手(わたし)が評価後、売り手に料金が支払われる流れということがわかり、急いで動作確認を行う必要がありました。
万が一、問題が発生した場合に切り分けしやすいという観点から最小限構成のHDD1本のみを使ってセットアップを開始。
NAS本体 と HDD1本 の最小構成で初期セットアップした際の流れや細かい手順を紹介していきます。
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今回の作業で必要だったもの
- 今回購入した製品
- すでに所持しているのであれば購入不要な製品
- NAS本体と同じLANで接続しているパソコン、またはスマートフォン
- HDDケースとHDDをネジで固定するためのプラスドライバー
- 個人的にオススメするドライバー
-
わたしが以前購入したラチェット式ドライバー。
先端部分の部品を変えることで様々なネジに対応することが可能。専用ケースも付属しているため、かさ張らずプロっぽい感じでカッコイイです!ポチップ
初期セットアップ手順
全体的な作業の流れ
おおきくわけて4つの作業を実施しました。
1 ~ 3 に関してはNAS本体の動作確認を最優先で行いたかった為、急いで対応。
4 は運用にあわせてゆっくりと作業しました。
なお、今回対応した手順は下記の公式マニュアルを参考に作業しています。
手順1. HDDを一本のみNAS本体に搭載
カバーの右側面にストッパーがあり、上に引っ張ることでロック解除可能。
取り外し方法はカバー上部にある取っ手を下方向に押しながら引けばOK
HDDカバーにはストッパーがあり“PULL(引く)”の部分を引くと取り外せます
HDDの向きが違うとストッパーがハマりません
(固定にはプラスドライバーが必要)
手順2. NASの初期セットアップ作業
NAS本体の 電源ボタンを押した直後 と 起動が完了する 2つのタイミングで大きめのビープ音が鳴ります。
補足情報:スマートフォンでセットアップする場合はアプリ「Qmanager」を使用
下記のアプリでスマホでもNAS本体を自動検知して探してくれるとのこと。
Qmanager
QNAP Systems, Inc.無料posted withアプリーチ
以降はパソコンで実施した場合の手順を軸に紹介します。おそらく操作する管理コンソールのデザインが多少異なる程度で手順そのものに変化はないと思います。
※ 前述した最初のセットアップの際にIPアドレスを自動割り当て(DHCP)ではなく、
固定IPアドレス(静的・スタティック)で割り当てている場合は、直接ブラウザにIPアドレスを入力する方法でも接続可能です。
極力、不要なツールを入れたくないという方はブラウザのアドレスバーで直接IPアドレスを入力してください。
補足情報:最新バージョンの「更新の確認」ボタンを押すと……
わたしはメルカリで中古品のNASを購入したため、すでに最新バージョンに更新されていた状態でした。
必要に応じて、最新バージョン や 指定のバージョン を選択してください。
なお、ファームウェアバージョンのアップデートは初期セットアップ後も実施可能な為、
このタイミングで無理に更新する必要はありません。
わたしの場合は下記のように設定しました。
- NASの名前「TS-464-4G」
ホスト名 = 型番 の方が何かと便利だと思い設定 - ユーザ名「“自身の名前を設定”」
- パスワード「“任意の文字列で設定”」
今回の設定では「自動でIPアドレスを取得(DHCP)」で設定しています。
最終的には固定でIPアドレスを設定する「スタティックIPアドレスを使用」とした方が便利です。必要に応じて設定してください。
自動でファームウェアの更新が行われてしまうと問題が発生した際の切り分けが難しくなってしまう為、
わたしは通知のみとしました。
補足情報:他に設定できるファームウェア更新の設定
更新/通知の挙動 | 説明とアクション |
---|---|
重要な更新を自動的にインストール | ・重要なファームウェア更新は、更新/通知時間で指定された 1 時間以内に、自動的にダウンロードされ、インストールされま す。 ・ファームウェアの自動更新のお知らせは、更新時刻の 12 時間 前に送信されます。 |
品質更新を自動的にインストール | ・重要なファームウェア更新は、更新/通知時間で指定された 1 時間以内に、自動的にダウンロードされ、インストールされま す。 ・ファームウェアの自動更新のお知らせは、更新時刻の 12 時間 前に送信されます。 |
最新の更新を自動的にインストール | ・最新のファームウェア更新は、更新/通知時間で指定された 1 時間以内に、自動的にダウンロードされ、インストールされま す。 ・ファームウェアの自動更新のお知らせは、更新時刻の 12 時間 前に送信されます。 |
通知のみで、自動的に更新は行わない | ・ファームウェア更新は自動的にインストールされません。 ・利用可能なファームウェア更新についての通知は、更新/通知 時間で指定された時間に送られます。 |
通知をしない、自動的に更新は行わな い | ・ファームウェア更新は自動的にインストールされません。 ・ファームウェア更新についての通知は送られません。 |
まだ待ちです
「NAS管理」ボタンで次の章 “HDDが正常に認識されているか確認” に移ります
手順3. HDDが正常に認識されているか確認
わたしは「いいえ」を選択
わたしは「今すぐ更新する」を選択
いわゆる品質向上のためのデータ収集のことを指しているようです。
既定で選択されている“概要欄”にある一覧よりHDDスロット1が緑色になっていて HDDが認識されていることが確認できました!
手順4. その他の基本的な設定
こちらは基本的に設定しなくてもNASは使用できます。
各々の運用方法に合わせて取捨選択してご対応いただければと思います。
IPアドレスを自動割り当て(DHCP)から静的(スタティック)な固定IPに変更
前述した手順2の初期セットアップでは作業の速さを優先してデフォルトのIPアドレスを自動割り当てする設定で進めました。
今後、使用していくうえでIPアドレスを固定した方が便利な為、手順2内でも紹介した「Qfinder Pro」を使って設定していきます。
※ 初期設定ではパソコンの起動時に自動でソフトウェアが立ち上がる設定になっており、
起動中だとタスクトレイ(右下にあるアイコン一覧)にQfinder Proのアイコンがあります。
これで設定完了です!
ローカルネットワークでNAS上に共有フォルダーを設定する場合などに便利。
ファームウェアのアップデート
タイミングによりファームウェアは公開されていないかもしれませんが、商用利用という事でなければ基本的にアップデートした方がよいでしょう。
ただ、意外とファームウェアのアップデートによるトラブルも過去にいくつか発生しています。
とくに大型のアップデートあるメジャーバージョンのアップデートに関しては様子をみてから、
適用した方がよいかもしれません。
前述で何度も説明してるので、ここでは詳細な手順を割愛。
参考情報:更新から再起動、自動ログインまでの画面推移
更新完了後、下記の通りNASを再起動することのメッセージが表示。
「OKボタン」をクリックすると再起動するが時間経過でも自動的に再起動する。
アプリのアップデート
前述で何度も説明してるので、ここでは詳細な手順を割愛。
TS-464-4G のCPUは「Intel® Celeron® N5105」でした
発売された当初、TS-464-4GのCPUは下記2種類のラインアップで販売されていました。
この2種類は購入者側で選ぶことはできず完全にランダム。
各々のCPU性能はほぼ変わらないので、スペックの違いはないと言い切ってよいと思います。
こちらの記事で性能とベンチマークを比較しているサイトがあったので確認してみると、双方の性能にほぼ違いがないことがわかります。
より細かく見ていくと仕様上(カタログ上)のスペックは「Intel® Celeron® N5105」の方が少し良いのですが、ベンチマークの結果では何故か少し劣り「Intel® Celeron® N5095」の方が少し分があるという謎の結果に。
矛盾があるもののベンチマークの値は測定する方法によっても変化する値なのであくまでも参考値として捉えています。
参考情報:2022年9月時点 TS-464のハードウェア仕様
[ハードウェア仕様 – CPU]
引用元:2022年9月時点の公式ページ “TS-464 | ハードウェア仕様 | QNAP” より
Intel® Celeron® N5105/N5095 4コア/4スレッド プロセッサ、最大バースト2.9GHz
(※ インターネットアーカイブデータ)
なお、公式ページにある仕様をみてわかる通り2024年8月現在では「Intel® Celeron® N5095」1種類のみで販売されるようになったようです。
わたしは今回メルカリで購入したので発売当初のラインナップにあった「Intel® Celeron® N5105」版のTS-464-4Gでした。
まとめ
おおきくわけて下記の4点を作業しました。
- 最低限の動作確認を行うため、HDDを一本のみNAS本体に搭載
- 基本的に規定値のまま、NASの初期セットアップ作業 が完了
- セットアップ完了後、NASでHDDが正常に認識されているか確認
- その他の初期設定 で使用用途に合わせてカスタマイズ
つぎは「NAS本体を 4GB から 16GB にメモリ増設」に挑戦してみます。
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