前回の記事で文字化けしてしまうURL(エンコードしたURL)について軽く解説しました。
今回は、エンコードしたURLを日本語表記(マルチバイト文字)に戻すURLデコードの方法を紹介します。
- ブラウザのURLを文字化けさせずにコピーしたい方(この記事のメインテーマ)
- 文字化け(正しくは、エンコード)したURLを元のマルチバイト文字に戻したい方
通称、URLデコード。
https://www.google.com/search?q=%E3%81%82 → https://www.google.com/search?q=あ
- マルチバイト(日本語)が含まれるURLを文字化けしたURLに変換したい方
通称、URLエンコード。
https://www.google.com/search?q=あ → https://www.google.com/search?q=%E3%81%82
環境
Windows OS
エディション | Windows 11 Pro |
---|---|
バージョン | 24H2 |
インストール日 | 2024/10/18 |
OSビルド | 26100.2314 |
エクスペリエンス | Windows Feature Experience Pack 1000.26100.32.0 |
ブラウザ
Microsoft Edge バージョン 131.0.2903.70
文字化けしてしまうURLのコピー方法
前回の記事で紹介した通り、マルチバイト文字を含むURLをそのままコピーすると文字化けした(エンコードされた)URLがクリップボードに保存されてしまいます。
実際の操作は下記のとおり。
日本語のURLをテキストエディターに貼り付けると半角英数字のみの文字列になってしまいました。
それでは次から本題の文字化けさせずにURLをコピーする方法を紹介していきます。
文字化けしないURLのコピー方法
おおきくわけて3種類の方法があります。
方法1. ブラウザを使って手作業でコピーする方法
ブラウザを使用する簡単な方法です。WebページのURLは “https://~” や “http://~” などの文字構成。
最近のブラウザはコピーする文字列がURLである場合、自動的にエンコードするしようとなっています。
この自動エンコードはすごく簡単な方法で回避可能。
アドレスバーの文字列すべてをコピーするとブラウザでURLと判断されるので、先頭の「h」を選択範囲から外してコピーすることで、そのままマルチバイト文字の状態でコピーできます。
詳細は以降の手順をご確認ください。
ヒント:開閉できるエリア
下記のようなエリアはクリックすると開閉可能っピ 👍
マウス操作の方法
右クリックでコンテキストメニューを表示し、“コピー”を選択する。
“貼り付け”の結果「ttps://haretokidoki-blog.com/マルチバイト文字を含むURL」のように最初の「h」がない文字列が貼り付け可能。
これによりマルチバイト文字を含むURLが完成!
こちらの手順では先頭の「h」を除外しコピー&貼り付けした後、手動で入力する対応を行ってしますが、
先頭1文字目の「h」だろうが「https」の5文字で対応しようが結果は変わりません。
ただ、後で入力する文字が最小限となるので「h」で対応しています。
キーボード操作の方法
Alt + Tab でウィンドウの切り替え、Ctrl + Tab(または、Ctrl + PageUp/PageDown)でタブを切り替えるなどして、コピーしたいURLのウェブページを表示。
もし、URL全体が範囲選択されていない場合は、Ctrl + A などで対応。
すべてURLが範囲選択されている状態から、Shift + →(右矢印)を押すことにより、http~
のうち、先頭の“h”のみを範囲選択から除外可能。
これでマルチバイト文字のURLをそのままコピーし貼り付けることができました。
ブラウザの開発ツールのコンソールでコマンドを実行する方法
(一般的ではない方法)
(一般的ではない方法)
開発ツールが起動すると下側もしくは右側にコンソール画面が表示。
実行すると自動的にクリップボードに保存される。
方法2. ブラウザの拡張機能(アドオン)を使う方法
Google Chrome・Microsoft Edge(Chromiumベース)の拡張機能
ChromeをはじめとするChromiumベースのブラウザで使用できる拡張機能を紹介。
- 拡張機能「Copy Unicode URLs」※ Chrome/Firefox双方で公開
- 拡張機能「CopyTabTitleUrl」※ Chrome/Firefox双方で公開
- 拡張機能「URL Decode/Encode」
-
- 解説・使用方法
- ダウンロードページ(chrome ウェブストア)
- GitHub 👈 探したが見つからず
- 拡張機能「Quickly Copy Decoded URL」※ わたしが趣味で作ったやつ。ストア未登録
-
ストア未登録のため、ブラウザの拡張機能を開発モードにして導入する必要あり。
Mozilla Firefoxの拡張機能
Firefoxで使用できる拡張機能を紹介。
- 拡張機能「Copy Unicode URLs」※ Chrome/Firefox双方で公開
- 拡張機能「CopyTabTitleUrl」※ Chrome/Firefox双方で公開
- 拡張機能「URLを日本語のままコピー」
- 拡張機能「URL Encoder Decoder」
方法3. Webサイトに公開されている変換ツールを使う方法
ちなみに上記のWebツール「URL Decoder/Encoder」はChrome拡張機能「URL Decode/Encode」の開発者と同一人物です。
まとめ
下記の3つを紹介しました。
- ブラウザを使って手作業でコピーする方法
- ブラウザの拡張機能(アドオン)を使う方法
- Webサイトに公開されている変換ツールを使う方法
使い分け方としては、
単一のURLのみコピーし、かつ作業頻度が低い場合は「① ブラウザを使って手作業でコピーする方法」を選択。
単一のURLのみコピーし、かつ作業頻度が高い場合は「② ブラウザの拡張機能(アドオン)を使う方法」を選択。
複数のURLをコピーし、かつ作業頻度が高い場合は「③ Webサイトに公開されている変換ツールを使う方法」を選択。
という感じだと思います。ぜひご自分の性格や用途にあった方法を見つけてください。
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