OSのビット数って、どのように確認していますか。
2025年4月現在、検索してもマウス操作でWindows 設定画面を確認する方法しかヒットしません。
わたし自身がふり返りやすくするため、コマンドによる確認方法を含めて手順をまとめてみました。
- Windows OS ユーザーの方
- コマンドベースでもOSのビット数を確認したい方
- マウス操作以外に確認する手順も知りたい方
検証環境
- Windows 10 Pro
- 64ビット
Get-CimInstance CIM_OperatingSystem
※ 取得後、記載。
- Windows 11 Pro
- 64ビット
PS C:\Users\XXXX> Get-CimInstance CIM_OperatingSystem
SystemDirectory Organization BuildNumber RegisteredUser SerialNumber Version
--------------- ------------ ----------- -------------- ------------ -------
C:\WINDOWS\system32 26100 XXXX@XXXX.XXX XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX 10.0.26100
PS C:\Users\XXXX>
パソコン用語やOSビット数の説明

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パソコンの用語「GUI」と「CLI(CUI)」とは
GUIとCLI。これらの用語を聞いた事がない方もいらっしゃると思います。
簡潔に説明すると、この2つの用語はコンピューターを扱う際の使用方式の種類。
最初にWindows OSやiOS、Androidなどで身近なGUIから説明していきます。
GUI(グラフィカルユーザーインターフェイス)とは

GUIとはウィンドウやアイコン、ボタンなど多種多様なパーツで構成された画面を、
マウスやキーボードで視覚的に操作する方式の事を指します。
CLI(コマンドラインインターフェイス)とは

CLIは文字列だけで構成された画面を、キーボードのコマンド実行だけで操作する方式を指します。
イメージはドラマや映画でハッカーが真っ黒な画面でカタカタとキーボードを打っている感じ。
また、CLIと同じ意味を持つ用語として、CUI(キャラクターユーザーインターフェイス)という名前でも呼ばれています。
CLIやCUIの代表的な使用例としては、PowerShellのコマンド操作やUNIX OS系統のターミナル操作などがあります。
Windows OS のビット数ってなに?
Windows OSのビット数は、主流が64ビット。ひとつ前のバージョンが32ビットとなる。
それぞれの違いを簡単にいうと処理性能の差で「64ビット OS > 32ビットOS > 16ビットOS…」というような関係。

この64ビットというのは、OSに限った技術ではなくパソコンパーツの土台「マザーボード」や脳と例えられる「CPU」、作業机と例えられる「メモリ」、OS上で動かす「ソフトウェア(アプリ)」などにも関わる。
どれか一つでも64ビットに対応していないと動作しなかったり互換モードで遅く動作したりするイメージ。
今あえて32ビットOSを使うケースは少ないでしょう。
あったとしてもクローズド環境の古いレガシーなシステムを動かしたり連携する時に使うような用途しか思い浮かびません。
ちなみにWindows では32ビットのことを指して「x86」と表記する場合があります。現代ではわかりにくい表現ですが、それには歴史があります。
こちらの記事でまとめていますので、理由が気になる方はご覧ください。
Windows OS でビット数を確認する方法
GUIで確認する3つの方法
GUI①:マウス操作で“設定の詳細情報”を確認する方法
一応、マウス操作で画面の項目を目視確認する方法を記載します。
Windows 11 の手順

※ ここまでの手順をショートカットキーで実行する場合
- 「⊞ Windowsキー + X」で“スタートメニューを右クリックしたときのメニュー”を開く
- “スタートメニューを右クリックしたときのメニュー”で「N」で 設定(N) を開く


64ビットの場合:64 ビット オペレーティング システム
32ビットの場合:32 ビット オペレーティング システム

Windows 10 の手順

※ ここまでの手順をショートカットキーで実行する場合
- 「⊞ Windowsキー + X」で“スタートメニューを右クリックしたときのメニュー”を開く
- “スタートメニューを右クリックしたときのメニュー”で「N」で 設定(N) を開く


64ビットの場合:64 ビット オペレーティング システム
32ビットの場合:32 ビット オペレーティング システム

GUI②:キーボード操作で“設定の詳細情報”を確認する方法
GUI①で紹介した画面操作の手順を飛ばして一気に 「詳細情報画面」を開く方法。
Windows 11 の手順

ms-settings:about
64ビットの場合:64 ビット オペレーティング システム
32ビットの場合:32 ビット オペレーティング システム

Widows 10 の手順

ms-settings:about
64ビットの場合:64 ビット オペレーティング システム
32ビットの場合:32 ビット オペレーティング システム

GUI③:キーボード操作で“システム情報”を確認する方法
Windows 11 の手順

msinfo32
64ビットの場合:x64-ベース PC
32ビットの場合:x86-ベース PC

Windows 10 の手順
※ Windows 11 の手順と同様。
CLIで確認する3つの方法
以降で説明するPowerShellを使った方法は、「Windows PowerShell」を使って実行します。
なお、以降の手順はWindows OSのバージョンに関係なく同じ手順で確認可能です。
下記の2ステップで「Windows PowerShell」が起動。
- 「⊞ Windowsキー + R」で“ファイル名を指定して実行”を開く
- 名前欄に「powershell」と入力しEnter
CLI操作の手順に進む前に Windows PowerShell を起動しておきましょう。
CLI①:PowerShellの環境変数で確認する方法
- 確認方法
-
この環境変数にPCのビット数が記録されています。
64ビットの場合:
AMD64
32ビットの場合:x86
※32ビット環境は検証できていませんが、調べた結果を記載。$Env:PROCESSOR_ARCHITECTURE
- 実行結果
-
PS C:\\Users\\XXXX> $Env:PROCESSOR_ARCHITECTURE AMD64 # 32ビットの場合「x86」らしい。 PS C:\\Users\\XXXX>
CLI②:PowerShellコマンドレットで確認する方法
- 確認方法
-
この環境変数にPCのビット数が記録されています。
64ビットの場合:
64ビット
32ビットの場合:32ビット
※32ビット環境は検証できていませんが、調べた結果を記載。Get-ComputerInfo | Select-Object OsArchitecture
- 実行結果
-
PS C:\Users\XXXX> Get-ComputerInfo | Select-Object OsArchitecture >> OsArchitecture -------------- 64 ビット PS C:\Users\XXXX>
CLI③:PowerShellのBool判定で確認する方法
- 確認方法
-
この環境変数にPCのビット数が記録されています。
64ビットの場合:
True
32ビットの場合:False
[Environment]::Is64BitOperatingSystem
- 実行結果
-
PS C:\Users\XXXX> [Environment]::Is64BitOperatingSystem True PS C:\Users\XXXX>
※ コマンドプロンプトで同じようなコマンドで確認したい場合
個人的には性能が強力なPowerShellを使った確認方法をおすすめしていますが、
コマンドプロンプトでの確認方法も念の為、記載。
実行結果は割愛します。
- 環境変数で確認する方法
-
echo %PROCESSOR_ARCHITECTURE%
- コマンドで確認する方法 ①
-
wmic OS get OSArchitecture
- コマンドで確認する方法 ②
-
systeminfo | findstr /C:"システムの種類"
- Bool判定で確認する方法
-
IF "%PROCESSOR_ARCHITECTURE%"=="AMD64" (echo "AMD64だった場合の処理") ELSE (echo "AMD64以外だった場合の処理")
※ コマンドプロンプト・バッチにはデータ型のBoolはなく、今回紹介したコマンドも文字列型で判定している。
厳密に書くとBool判定ではないが、その表記の方が伝わりやすいので「Bool判定で確認」としています。
まとめ
下記にある6つの確認方法を紹介しました。
- GUIで確認する方法
- マウス操作で“設定の詳細情報”を確認する方法
スタートメニュー経由で設定を開き、システム → 詳細情報 より確認。
- キーボード操作で“設定の詳細情報”を確認する方法
ファイル名を指定して実行で「ms-settings:about
」を入力しEnterで起動して確認。
- キーボード操作で“システム情報”を確認する方法
ファイル名を指定して実行で「msinfo32
」を入力しEnterで起動して確認。
- マウス操作で“設定の詳細情報”を確認する方法
- CLIで確認する方法
- PowerShellの環境変数で確認する方法
「$Env:PROCESSOR_ARCHITECTURE
」を実行。
- PowerShellコマンドレットで確認する方法
「Get-ComputerInfo | Select-Object OsArchitecture
」
- PowerShellのBool判定で確認する方法
「[Environment]::Is64BitOperatingSystem
」
- PowerShellの環境変数で確認する方法
最新のOSでは、すべて64ビットのみとなったので確認する機会も極端に減っているでしょう。
128ビットOSなんていうものが数10年先に登場するのでしょうか。おそらく、現代の視点だとバケモノ級のスペックです。
小型化も合わせてできていれば、主流の形状も箱型ではなくなっているかも。今後の進化が楽しみです。
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